黄斑円孔

黄斑円孔とは?

黄斑円孔とは、黄斑(網膜の中心部分)に穴が形成される疾患です。多くの場合は、加齢による変化で、硝子体や網膜上に生じた薄い膜によって網膜がけん引されるために発症します。円孔自体は直径1ミリメートルに満たないとても小さなものですが、最も視力が鋭敏な部分にできるため、大きな影響が現れます。自覚症状としては中心部のゆがみ、視力低下などがあります。特に、高齢者や近視の人、女性に多い傾向があります。

黄斑円孔の主な自覚症状

  • 物が歪んで見える。
  • 視力が低下してきた。

■ 治療方法

ごくまれに自然に治ることがありますが、一般的には硝子体手術が唯一の治療法です。発症から6ヶ月以内であれば、1回の手術で90%以上の確率で円孔は閉じ、視力の回復が期待できます。逆に発症から時間が経つと治療が困難になります。50歳以上の患者様は白内障手術も同時に行うことになります。

黄斑円孔の手術について

手術では硝子体を切除後、網膜最表層の内境界膜を剥離し、眼球内部にガスを注入します。 手術後は円孔周囲の網膜がガスで抑えつけられ、円孔が小さくなります。すると、円孔中心に残っている隙間に周囲の細胞をつなぎ合わせる働きをする細胞が現れて、円孔を完全に塞いでくれます。 局所麻酔で約30-40分程度ですので、日帰りで手術を行うことができます。硝子体手術について詳しくは下記のページをご覧ください。

よくある質問

症例写真

下記に提示するのは実際に院長が執刀した難症例の代表ケースです。

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