糖尿病網膜症とは?
糖尿病網膜症とは、糖尿病の合併症の1つです。糖尿病のコントロールが悪い状態が続くと網膜の毛細血管の血流が悪くなり、出血や黄斑部に浮腫(黄斑浮腫)をおこし、視力の低下をきたします。また進行すると新生血管が出現し硝子体出血や牽引性網膜剥離を起こします。日本の中途失明原因の代表的な病気です。糖尿病の人は自覚症状がなくても定期的に検査を受けることをお勧めします。
糖尿病網膜症の主な自覚症状
- 視界がかすむ。
- 視界に虫や糸くずなどが飛んでいるように見える。
- 視力が低下してきた。
■ 治療方法
糖尿病網膜症は、完全に治すことのできない病気です。治療は、症状の悪化を防ぐために行われます。 初期:糖尿病自体の治療と同様、血糖(血液中の糖分量)をコントロールすることが重要です。
中期:新生血管の発生を防ぐために、レーザーで眼底を焼く「レーザー光凝固術」が行われます。
末期:併発した網膜剥離の外科治療などを行います。
糖尿病網膜症のレーザー治療について
レーザー(光凝固術)
汎網膜光凝固術:網膜全体に、数回に分けてレーザーを照射して、新生血管の発生を防ぎます。 治療の目的は、新生血管および増殖を抑制することで視力の改善ではありません。治療をすると、明るさの感度が鈍り、薄暗いところは見えにくくなる場合があります。
局所光凝固術:黄斑部近くにレーザーを照射し黄斑浮腫の改善をします。レーザーが奏功すると浮腫の改善、視力の改善が期待できます。
糖尿病網膜症の手術について
眼球内は、硝子体と呼ばれる透明なゲル状物質で充たされています。この硝子体を取り除くことで、糖尿病網膜症の増殖の足場を除去し、悪化を防ぎます。当院では日帰りでの手術が可能です。硝子体手術について詳しくは下記のページをご覧ください。
よくある質問
症例写真
下記に提示するのは実際に院長が執刀した難症例の代表ケースです。